PDFへのエクスポート
Teamstudio Export はアーカイブから静的な HTML/PDF サイトを生成することができます。このサイトには、データベース内のすべての文書を PDF に変換したものと、データベース内のカテゴリー別のようなビューすべてを HTML で表現した構成になっています。HTML ビューを使用して PDF をナビゲートしたり、お客様独自のコンテンツ管理システムに直接 PDF を保存して、そのシステムの上で検索機能を使用し文書を検索したりすることも可能です。
設定
PDF の出力の前に、設定ウィザードを(再)実行して、出力先となる PDF 出力フォルダを指定する必要があります。PDF のデフォルトのページサイズは US Letter ですが、詳細設定ページでこれを A4 に変更することができます。データベースに欧州以外の言語の文字が含まれている場合は、デフォルトのフォントを変更することも検討する必要があります。詳細については、設定 を参照してください。
PDF の生成
アーカイブを PDF にエクスポートするには、メイン画面からエクスポートするデータベースを選択し、選択したデータベースの一つを右クリックし、コンテキストメニューから「PDF にエクスポート」を選択します。標準的な Windows の操作と同様に、Ctrl キーを押しながらクリックしてデータベースの範囲を選択し、 Alt キーを押しながら選択項目にデータベースを追加することもできます。追加する前に既存のアーカイブ操作が完了するのを待つ必要はありませんが、エクスポートは最大3つのタスクを一度に実行し、それ以外のタスクは既存のタスクが完了するまで待機状態になります。
進行状況ウィンドウから、進行中または待機状態にあるアーカイブのタスクの状況を確認することができます。エクスポート中に発生したエラーや警告を処理する方法については、上記のリンクページを参照してください。
Note
PDF の出力は、そのまま動作が可能で、実行の際ランタイム等の必要はありません。またサイトフォルダをファイルシステム上の別の場所またはWebサーバーにコピーして、最新のブラウザで表示させることができます。サイトを作成するには Teamstudio Export のライセンスが必要ですが、生成されたサイトを配布および表示するだけなら継続的なライセンスも実行時の費用も必要ありません。
PDF サイトの表示
アーカイブを PDF にエクスポートしたら、メイン画面からデータベースを右クリックし、コンテキストメニューから「PDF の表示」を選択してサイトを表示させることができます。このプロセスによりデフォルトブラウザでサイトのホームページが表示されます。
データベースをクリックすると、データベース内のビューのリストと、各ビューの文書数が表示されます。
ビューをクリックすると、ビューに相当する画面が表示されます。元々ある Notes ビューの外観と完全に一致はしませんが、ほとんどが元のフォーマットと一致し、すべてのデータを含みます。
ビューで文書をクリックすると、その文書の PDF がブラウザで開きます。
Teamstudio Export が文書のレンダリングに使用するフォームを見つけられない場合、一般的なアイテム名/値テーブルを含むドキュメントが作成されます。これには、リッチテキストを含む文書内のすべてのアイテムが含まれます。
文書リンク
データベース毎に文書リンクがサポートされています。対象となるデータベースがアーカイブされている限り、データベース間の文書リンクもサポートされています。もちろん対象となるデータベースは、文書リンクが正しく機能するために PDF にエクスポートする必要はありますが、対象となるデータベースのアーカイブが存在する限り、文書リンクは作成されます。
Note
文書リンクを含むデータベースのグループがある場合、それらのいずれかを PDF にエクスポートする前に、全てのデータベースをアーカイブする必要があります。このプロセスにより、全ての文書リンクが適切にエクスポートされます。
プリビュー表示の制限
Export の文書プリビュー表示は Notes フォームを表示するのに必要なほとんどのプロパティを理解し動作します。しかしながらサポートされない主な機能は以下のとおりです
- フォームで使用されていたりフィールドから起動される LotusScript、JavaScript、エージェント
- 通常 Notes で提供されるコンテキストが必要となる関数。例えば、現在のユーザー名やロールのようなそれに関連するプロパティ類
- 他の文書のデータにアクセスする @GetDocField や @DbLookup/@DbColumn
- 読み取り専用以外で使用する @SetField のような関数
- アクション
- レイアウト領域
- 埋め込みのコントロール群
- OLE オブジェクト
Export はリッチテキストを PDF へ変換し、@関数言語のサブセットを処理し文書プリビューを生成します。プリビューには計算結果の値や非表示式の計算も可能な限り遵守しています。Export の新リリースでは頻繁に @関数 のサポートとレンダリングに関する改善を行っています。Export はアプリケーションのアーカイブからPDFを再生成することでこれらの改善を組み入れることができるようになっています。オリジナルの Notes アプリケーションにアクセスする必要はありません。実装されていない @関数およびレンダリングに関する問題がありましたら調査のために techsupport_japan@teamstudio.com までご連絡ください。
一般的な PDF に関する制限
Export はアーカイブしたアプリケーションを読み取り専用のデータの表示を簡単にできるようデザインされた HTML/PDF サイトを生成します。ビューと文書にのみフォーカスしており、ユーザーがこれまで慣れ親しんだやり方で文書を見つけアクセスできる方法を提供しつつ、Notes フォームに表示されるのと同等の内容を表示しています。しかしながら、 Export ではナビゲーター、アウトライン、フレームセット、ページ、エージェント、スクリプトライブラリーのような他の設計要素の代わりとなるいかなる HTML や PDF も生成しません。
全文検索
PDF に出力されたデータベースに対して全文検索が可能になりました。全文検索を開始するには、検索するビューを選択し、虫眼鏡をクリックして検索ボックスを表示させます。そして Enter キーを押すと検索が実行されます。この検索により、ビュー内の全ての検索条件に一致する全ての文書が表示されます。検索結果の表示順序はデータベースの文書に含まれる検索ワードの一致数との頻度、その一致度合いに基づいて出力されます。例えば、データベースで数回しか表示されない検索ワードを一致させることは、「the」のような一般的なワードと一致するよりも一致度合いが強いということになります。
全文索引には、テキストおよびリッチテキストのフィールドにある 2 つ以上の文字の全ての単語が含まれています。単語の最初で見つかったもののみを検索します。例えば、「at」で検索すると、「attach」は検索しますが、「cat」は検索にヒットしません。
Export は数値および文字列も索引を作成しますが、対象には少なくとも 2 文字が必要となります。生成される索引は一般的な単語としての区切りが用いられていることに注意が必要です。345678 のような注文番号などは連続した番号のセットとしてもちろん検索がサポートされていますが、03/04/1999 のような検索は、どういう形式であれ、日付値としてフォーマットされているかに関係なく、03、04、および 1999 で始まる個々のトークンを持つ文書がヒットします。
検索の索引には添付ファイル内のテキストは含まれていません。
Note
Export には 詳細設定の中で日本語のコンテンツに対する検索を調整するオプションがあります。日本語の表意文字用に調整したトークナイザーを使用して検索索引を作成します。この設定を有効にし、PDF に再出力すると検索索引が更新されます。